輸入スクーターを楽しもう!

Vol.4 マラグーティ マディソン RS250でロングツーリングを楽しもう!

マディソン RS250(京都にて) イタリアのメーカー、マラグーティから6月に発売されたばかりのスクーター、マディソン RS250で京都までのロングツーリングに出かけてみました。個性的な存在感を持つイタリアンスクーターであるマディソンが、ロングツーリングではどんな顔を見せるのか、検証を交えつつのツーリングレポートです。

報告者:川本 健太

昨年のベスパに続くスクーターロングツーリングは京都&大阪を目指してマラグーティー マディソン RS250と共に出発することになりました。今回の相棒のマディソンはイタリアンデザインが目をひく美形スクーターでありながら、ピアジオ開発の最新エンジン・クオーサーエンジンを搭載しているという花も実もある最新モデルです。
コラムにも書いてあるように中高速からのパワー出力は、リミッター搭載の国産ビッグスクーターを遙かに上回っており、今回のツーリングでそのパワーがどんなものかを体感するのが楽しみです。3日分の荷物をメットインスペースに積み込みいざ出発!

一般道

マディソン RS250に乗ってまず感じたのは「レスポンスの良さ」です。アクセルをひねると同時に感じる心地よさは正にスポーツスクーターのものと言って良いほどで、その洗練されたデザインからすると意外な程です。クラッチ操作の無いスクーターはエンジンの挙動を制御するのはアクセルしかありませんが、逆に言うとスクーターを操る楽しみの大部分がアクセルのレスポンス及びフィーリングにかかっていると言えるでしょう。その点マディソンRS250はアクセルレスポンスが素早く、加速に優れたクオーサーエンジンと併せて、ミッションバイクとはまた違うスクーターのみが持ちうる楽しさを持っていると感じられました。

東名高速

デジタルメーター 30分ほど下道を走ってPM7時過ぎにに東名高速の入り口へ。スクーターでの高速道路の夜間走行は初めてだったのでちょっと不安でもありましたが、いざ走ってみると快適でした。
大柄なウィンドスクリーンは期待通りの高い防風性を持ち、風による疲れは殆ど感じられませんでした。手もガードしてくれるスクリーン中央部の窪みは冬などの手につらい時期になればこのありがたみを通勤走行でも感じられるのではないかとも思いました。コンパクトな車体ながら直進安定性も高かったので、スムースに回るエンジンと共に不安なく楽しみながらの高速クルージングとなりました。デジタルメーターは夜間でも良く見えて、タコメーターや時間表示がボタン一つで切り替えられるのも便利でした。

Madison RS250 シート今回は出発していきなり高速度路を7時間かけて京都を目指すと言う強行スケジュールだったのですが、マディソンRS250のシートは長時間の走行でもお尻が痛くなることはなく、出発する前にその若干硬めなシートに不安を感じたことを忘れさせるほどでした。むしろこの硬めのシートこそが長時間走行に向いていることをハッキリと実感しました。そんなマディソンRS250で途中何度か休憩と給油を取りながら京都まで約500kmを快適にクルージングできました。東京を出発して7時間後の深夜1時に念願の京都に到着。
着いた時間が時間のため、京都駅のそばにあったインターネットカフェへ。ロングツーリング初日の寝床はインターネットカフェのリクライニングシートとあいなりました。

京都

東寺インターネットカフェを出て、朝食を済ませ眠たい目をこすりながら出発。歴史のある建築物が好きな僕としては京都は見て回りたい場所の宝庫なのですが、時間を考え絞りに絞ったいくつかの名所・名刹を見て回ることにしました。

まずは東寺。正式には教王護国寺。五重塔でも有名なお寺です。間近に見る五重塔の高さは圧巻で、55mの偉容を充分に感じられました。行動に安置された21体の国宝級の仏像は力強さと美しさが同時に表され、貞観彫刻で現された密教世界とはこのことかと感慨に耽っておりました。

一通り敷地を見て回り、五重塔前の庭園で一息つき、この日の宿をまだ決めていなかったので京都駅すぐそばの「平安坊」に電話して予約することとしました。

その後、楽しみにしていた平等院へ。京都市内からは少し距離がありましたが、車体とホイールベースがコンパクトなマディソン RS250は混雑した京都市内もストレスなく走れました。自由度の高いポジションはコーナーなどの体重移動がスムーズで、コンパクトな車体と併せてキビキビとした走りを楽しめます。

足つき性は正直言って良くありませんが、シート高が高いなりの楽しみがあることに気がつきました。まず視線が高いので、混雑した道でも視界が広がり、安全性の確保に役立ちます。また高い重心でクリックなハンドリングが可能となり、よりスポーティーな走りを楽しむことができます。これは他のビッグスクーターにはない、マディソンならではの楽しさと言えましょう。

マディソン RS250そんなマディソンのスポーティーな走りを楽しみながら平等院に到着。名勝庭園の阿字池の水面に映すその姿に感動を覚えたり、平等院ミュージアム鳳翔館の国宝級の仏像の、今にも動き出しそうな迫力に圧倒されたりと京都に来てよかったなぁと感じ入っていました。

平等院を出て、近くにある「中村藤吉本店」さんへ。宇治と言えば抹茶と言うことでここの名物「抹茶ゼリー」をいただく。抹茶アイスや白玉、小豆がたっぷりのったさっぱりとした冷たさが日差しにやられかけていた体を元気づけてくれました。

その後は京都屈指の名刹、清水寺でかの有名な清水の舞台や音羽の滝を見て回りマディソンと共に今夜の宿へ。

大阪

小物入れ午前8:00に起床して早々に出発。カスタムパーツフタイさんでオイル交換をしていただき更に調子のよくなったマディソンで難波へと向かう。時間の関係上急ぎ足での観光となったが難波グランド花月、グリコ、くいだおれ人形、蟹道楽などを見て回り大阪の雰囲気を楽しむ。もちろん大阪名物のたこ焼きも。

そんなことをしている間にもあっという間に時間が過ぎ、いよいよ帰る時間に。難波駅かた程近い「湊町」から早々に高速に乗り一路東京へ。名残惜しさをかき消すようにアクセルを開けて流れに乗る。帰りは昼間だったので同じ道でも違う景色のように思えたのはとても楽しく、こんな風に景色に思いを馳せる余裕もマディソンの快適さによるものだったように思いました。

SAで休息していると見ず知らずの人に「なんてバイクですか?」と話しかけられた。「これはマラグーティっていう会社のスクーターで・・・」と説明すると物珍しげな目でマディソンを見ながらこちらの話に聞き入っていた。これぞイタリアンデザインと言った感じのマディソンはやっぱり目立つのも仕方ないと言った感じでしょうか。

出発時と同じように快適なクルージングを楽しみながら約7時間後に東京に到着。ハンドル右下の小物入れは高速のチケットや小銭を入れておけるのでインターでの支払いも楽チンだった。午後10時に無事帰宅。総走行距離約1,200kmを無事に走りきりました。

まとめ

Madison RS 250今回このMadisonRS250に乗って強く感じたのは、いい意味で意外だったスポーティーな走りでした。すでに触れたレスポンスのいいアクセル、素早い加速を見せるクオーサーエンジン、車体を押してみるだけでも感じる軽量・コンパクトさ・自由度が高いポジションなどがそれぞれに作用しあってオートマ車ながらも車体を操る楽しみを与えてくれました。

実はこのマディソンRS250に乗る前に発売されたばかりの新型フォルツァに乗る機会があったのですが、フォルツァは低い車高、おとなしいが静かなエンジン、まるでリクライニングシートかのような楽なポジションと快適さ、楽チンさ、便利さを追求したスクーターでした。

そのフォルツァと比べると、運動性能重視ゆえの高いシート高、レスポンス・加速重視のエンジン、自由度の高いポジションをそれぞれ持ち合わせるマディソンは快適さと同時にスポーティーさも持っており、同じ250ccスクーターながらコンセプトの違いでこうも違ってくるのかと個人的にスクーターに対する見方が少し変わってしまった程です。大げさに言うとちょっとしたカルチャーショックのようなものを受けました。

思えばイタリア人はヨーロッパの中でもレースが好きな国民で、二輪/四輪を問わずそのレースに賭ける情熱はヨーロッパのみならず世界一の人達です。そんなイタリアのメーカーであるマラグーティも、快適さや便利さが主に問われるスクーターにおいても、いやむしろ快適さや便利さが主に問われるスクーターだからこそマラグーティなりのスポーティーさをこのマディソンRS250に込めたかったのではないでしょうか。

快適な乗り味や便利さが重視される日本のビッグスクーターとは違って、ビッグスクーターにはビッグスクーターなりのスポーティーさを加える。そんな日本とイタリアのスクーター文化の違いを強く感じ、国産スクーターとマディソンRS250を乗り比べることによってこれまた大げさかも知れませんが日本文化とイタリア文化の違いを感じられたように思いました。日本のスクーター文化とは別の進化を遂げ、別の楽しさを獲得したマディソン RS250はひょっとしたらイタリア モーターサイクル文化の象徴と言えるスクーターなのかも知れません。

ツーリングデータ

車両:マラグーティ マディソン RS250

目的地:東京〜京都、大阪 日程:平成16年 7月6日夕方〜8日(2泊3日)

燃費:高速道路27km/リットル 一般道25km/リットル

全走行距離:約1,200km

行程

07/06

18:30 東京出発〜一般道〜東名高速・名神高速 (走行距離 約550Km)

 

07/07

01:00 京都南IC〜京都駅前インターネットカフェ到着 就寝
08:30 京都駅前 インターネットカフェ〜東寺〜平等院〜喫茶店 中村藤吉本店〜清水寺〜陶芸教室 嘉祥窯〜旅館 平安坊(走行距離 約100km)

 

07/08

旅館 平安坊〜バイクショップ カスタムパーツフタイ〜難波駅周辺〜
15:00 高速入口 湊町〜名神高速・豊中IC〜東名高速 東京IC〜一般道〜
22:00 帰宅 (走行距離 約550km)

 

ツーリングデータ

車両:マラグーティ マディソン RS250

目的地:東京〜京都、大阪 日程:平成16年 7月6日夕方〜8日(2泊3日)

燃費:高速道路27km/リットル 一般道25km/リットル

全走行距離:約1,200km

行程

07/06

18:30 東京出発〜一般道〜東名高速・名神高速 (走行距離 約550Km)

 

07/07

01:00 京都南IC〜京都駅前インターネットカフェ到着 就寝
08:30 京都駅前 インターネットカフェ〜東寺〜平等院〜喫茶店 中村藤吉本店〜清水寺〜陶芸教室 嘉祥窯〜旅館 平安坊(走行距離 約100km)

 

07/08

旅館 平安坊〜バイクショップ カスタムパーツフタイ〜難波駅周辺〜
15:00 高速入口 湊町〜名神高速・豊中IC〜東名高速 東京IC〜一般道〜
22:00 帰宅 (走行距離 約550km)



※マラグーティ マディソン RS250の新車販売は終了しています。


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