コラム Vol.2:コネクティングロッドがセレクトした理由(ワケ)

SYM RV125 JP ※このモデルは販売終了しました

(台湾製 125cc ビックスクーター)

SYM RV125JP 私が初めてこの車両を目にしたのは、たしか今年(平成14年)の6月ごろだったか、SYM(シム)の営業担当者から連絡が入り「台湾でマジェスティ125を販売台数と性能で抜いた凄い125ccクラスのスクーターが日本に登場するので見てもらえないだろうか、そして是非コネクティングロッドに置いてくれないだろうか」と電話が入った。

SYMというバイクメーカーは聞いたことも無かったが、SYMの営業担当者によると台湾の3大バイクメーカーの一つで、ホンダと業務提携を組みホンダのエンブレムを付けた車両を製造していた優秀な会社で、ホンダと同じように四輪も二輪も手がけるメーカーだそうだ。

マジェスティ125より凄いスクーター!?

SYM RV125 JP SYM RV125 JP 数日後に試乗車を持ってSYMの担当者が来店してきた。 RV125JP、見た目はマジェスティ125より大人しい感じだろうか。 これがマジェスティより凄いスクーターなのかと半信半疑でアラでも探すように当店のエンジニアと共に見てみた。

まず第一に目に付いたのが足元のフロアがフラットだ。これは荷物の持ち運び、特に缶ビールのケース箱が運べるので便利だなと思った(写真左)。続いてシートを開けてみたがまたビックリ。250ccクラス以上の大容量なのだ。ヘルメットを2ついれてもまだ余裕がある(写真右)。 足元といい、シート下といい「物を運ぶ」という観点から見ると便利なスクーターだと思った。

SYM RV125 JP次に前タイヤを見たとたんに驚いた。 ディスクブレーキの構造が特殊なのだ。 一般的なものはブレーキディスクを外側から挟む構造だがこの車両は内側からディスクを挟む構造なのだ。 このように内側から挟むことによりディスクを大口径にすることが可能となり、制動性能が格段に良くなる。 私の記憶では市販されている国産スクーターはもとより、1000ccを超える市販オートバイにも このブレーキを採用しているものは無かったと思う。 使用しているのは「鈴鹿8耐」などに出場しているレーシング・バイクぐらいかもしれない。

もしかしたら本当に凄いスクーターかもしれない・・・

SYM RV125 JP フロントブレーキの構造に「このスクーターはもしかしたら本当に凄いスクーターかもしれない」と思いながらエンジンキーを回しエンジンをかけた。 またここで驚くこととなった。4スト水冷エンジンなのだが、とにかく静かなのだ。 聞いてみると「セラミックコートシリンダー」を採用しているとのこと。これは凄いのだ。 セラミックコートシリンダーなのでエンジン音が静かなことに加え加速性能や耐久性が格段に向上するのである。

SYMの担当者に価格を聞いてみたら、その時点での車両価格は33万円。マジェスティ125と同じような価格帯である。 マジェスティ125よりは知名度が低いので浸透するまでに時間がかかるかなと思っていた矢先に29万9千円に価格変更となった。 この価格も凄いのだ。本国メーカー、輸入元、販売店がそれぞれ利益を削ることによって成し遂げたディスカウント価格である。 125ccのビックスクーターながらこの性能でこの価格。他のスクーターでは真似の出来ないコストパフォーマンスであろう。

さて、本当にこのSYM RV125JPは凄いのか。マジェスティ125との比較となるが走行性能はマジェスティ125をはるかに上回る。 当店自慢の測定・セッティングマシンDYNO JET250を使用して性能を比較したものが以下のとおりである。

ダイノジェットでのマジェスティ125との比較

SYM RV125 JP 表1(クリックすると拡大表示します)は縦軸がスピード(km/h)、横軸に時間(秒)である。 RV125 JPとマジェスティ125の加速性能は概ね3秒、35km/hまではほとんど変わらないがその先の加速の伸びに差が出てくるのだ。 グラフを見て頂ければわかる通り、全域においてマジェスティを上回っているのがわかる。 ちなみに、スタートしてから90km/hに達する時間はRV125 JPは約14秒であるのに対し マジェスティ125は約19秒もかかっている。実に90km/hに達するのに5秒もの開きがあるのだ。 これは大きな性能の差である。

SYM RV125 JP 表2(クリックすると拡大表示します) 同じように縦軸が馬力(ps)、横軸にスピード(km/h)を見てもわかるとおり(グラフ)スピード30km/hまでは、 双方とも同じようなパワーで加速しているが、30km/hを超えたとたんにマジェスティ125のパワーが落ち加速が出なくなるのに対し RV125JPは高いパワーを出し続けている。総じて述べると出だしの加速感は双方とも互角であるが、 30km/hを過ぎた中高速域から高速域までの性能はRV125JPがはるかに上回っているのだ。

パーツ供給も安心

仮に2つの車両が同じような性能であったとしても私はSYM RV125JPを強くお薦めいたします。 なぜならRV125 JPのバックアップ体制がマジェスティ125と比べてはるかにイイ。 なんといってもSYMの日本法人が設立され、パーツの供給もしっかりしており、パーツ代金も国産と同じか安いぐらいである。 (マジェスティ125はパーツの供給に不満を持つユーザーも多いと聞いたことがある。) つまりこのRV125JPは安心して長く乗ることが出来るのである。

ちなみに名称の最後に来る「JP」は日本仕様の意味だそうです。 暖かい国の台湾仕様ではなく、冬がある日本仕様なのです。 当然RV125 JPは冬でも元気に走るとの事です。 最後に当店では並行輸入車は基本的に扱わないこととしていることも付け加えさせていただきます、ハイ。

参考資料

車名

SYM RV125 JP

ヤマハ マジェスティ125

生産国

台湾

台湾

輸入形態

正規輸入(日本に輸入元がある)

並行輸入

仕様

日本仕様

台湾仕様

車両価格

299,250円 (本体285,000円 消費税14,250円)

並行物なので定価はないが
概ね32万円〜35万円

文・コネクティング・ロッド/


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